よくある疾患シリーズ 〜インフルエンザ〜

みなさま。

こんばんは。

やまもとよりそいクリニックの山本 あん奈です。

 

もうすぐ玉出の生根神社のお祭りですね。

子供の頃から、馴染みのあるお祭りです。

クリニックの前の道がお祭りのメインロードですから

楽しみにしておりました。

ただ今年もコロナで縮小されるとのこと。

早く気にせずに、お祭りが楽しめる世の中になりますように。

 

さて私は、クリニックでは主に

急性疾患を担当してます。

このブログでは

少しづつ私が普段よく診ている「よくある疾患 (common disease) 」シリーズ

についてまとめて行こうと思ってます。

 

もちろん

当院で診察させていただいた場合

患者さんお一人お一人に

診断をお伝えした後で

しっかりその疾患のご説明をさせていただこうと思いますが

聞き逃したり、

繰り返しお聞きになりたいときに

ご自分のペースでいつでも見れるように

コツコツ書き溜めて行こうと考えております。

アンナのイメージ

 

合わせてぼちぼち、「症状からまとめたもの」シリーズというブログも書こうと思います。

 

つまりこちらの「よくある疾患 (common disease) 」シリーズは、どちらかというと診察を受けて診断がついた後にご参照いただき

「症状からまとめたもの」は、症状がある時に、どうやって診察していくのか診察前にお読みいただけたらと思ってます。

 

ただ、整うまでにはかなり時間がかかると思うので、(一生の生業かもしれません)

ゆっくりおつきあいいただけると幸いです。

今日は「インフルエンザ」について書こうと思います。

インフルエンザ

 

どんな病気か

 

前回、風邪について話しました。→こちら

インフルエンザも風邪の一種と言って良いかもしれません。

たくさん存在するウイルスの中でも

インフルエンザウイルスによるものをこう呼びます。

 

なぜ特別にこれだけ分けて考えるかというと

  • 全身症状が目立つ
  • 検査キットがあり、ウイルスを特定できる。
  • 特効薬(抗ウイルス薬)が存在する
  • 出席、出勤停止基準がある

 

からでしょうか?

 

約2日前後の潜伏期間を経て、

発熱、頭痛、喉の痛み、咳、鼻汁、関節痛といった症状が出ます。

程度が普通の風邪より強い事が多いです。

 

 

診断はどうやってつけているか?

診断は、問診身体診察が基本です。

「迅速抗原検出キット」を使う検査も行うことがあります。

この検査は、鼻やのどの中に綿棒を入れて検査します。

鼻やのどの粘液を綿棒を検査薬に浸した後

検査キットにその液体を滴下すると、

インフルエンザのA型もしくはB型にかかっているかどうか、

あるいは陰性かどうかを判定してくれます。

検査の結果は10~20分ほどで出てきます。

この検査は、発熱してから12~24時間経過してから受けることで正しい検査結果を得ることができます。

 

治療はどうするのか?

治療は、症状を緩和するお薬抗インフルエンザウイルス薬があります。

併用してももちろん構いません。

 

さて、抗インフルエンザウイルス薬について少し説明します。

内服と吸入と点滴があります。

これらの抗インフルエンザ薬は、体内でインフルエンザウイルスが増殖するのを抑える作用があります。

だから内服する時期が大事です。

増殖しきってから内服するのは遅すぎるんですね。。。

だから発症から48時間以内に内服する事が意味があると言われています。

 

さて、ここにジレンマがあります。

さて、ここまで読んできた方は

このジレンマにお気づきでしょうか?

 

インフルエンザ検査は発熱後12-24時間経たないと正確な診断ができません。

一方抗インフルエンザ薬は、増殖を抑えるので、増殖しきってからは意味がない。。

 

早く抗ウイルス薬を使ってウイルス減らしたくても

早すぎたら検査に本当は感染してても偽の陰性、「偽陰性」で出てしまう。

 

さらにさらに

でもこの期間も人にうつしてしまう能力はある。。。のです。

 

なので、

「検査は陰性ですけど、偽陰性なので、また明日きてくださいね。」

ってことは実は、よくあるんです。あるんですけど、、、

本当は

何度も受診することで

その間多くの人にうつしてしまうかも・・・・

 

なんと難しいのでしょうか?

 

それに疑わしい場合は

早めに抗インフルエンザ薬をする方が理にかなっています。

 

なので、流行している時期は、

「家族の中でインフルエンザの人がいた」というような濃厚接触歴があれば、

検査をせずにインフルエンザとして対応することもあります。(検査キットも100%ではないんですし。)

 

このように、

「家族の中にインフルエンザの人がいた」

「一緒にいた人が発症しインフルエンザと診断された」という可能性がかなり高い!という事を

事前確率が高い!と言います。事前とは検査前確率とも言って

検査しなくても、十分可能性が高い!という事を意味します。

これにはもちろん流行期という前提があります。

 

その場合は、検査が陽性になるのを待たずに症状があれば

素早くウイルスを抑え込むのは意味がありますね。

 

さて流行期はいつか・・・

インフルエンザは日本の場合12月~翌年の3月にかけて流行を見せます。

このインフルエンザシーズンは

医師は

何人も何人も

インフルエンザの方を見続けることになりますが

逆にその中から、「インフルエンザではない方」を見抜くのが

臨床医の腕の見せ所です。

 

 

もちろん

インフルエンザのウイルスは夏にも流行するものがあるため、夏の時期にインフルエンザにかかる方もいらっしゃいます。

そのため、1年中インフルエンザにかかる可能性はあると考えておくとよいでしょう。

 

去年から今年はコロナウイルスの流行で

インフルエンザはなりを潜めていますが

やはりマスクを皆さんきっちりされるからでしょうか?

 

ただインフルエンザは毎年、少し顔つきを変えては

流行らせようとしてくるので(笑)

きっちり正しい知識を持って対応しましょう。

 

とにもかくにも

全ては感染防止、手洗い、うがいに勝るものはありませんね。

 

また基本的にはインフルエンザもウイルスですので、安静にしてご自分の免疫力だけでも回復はします。

抗インフルエンザ薬を使用するかは、こう言った諸々を相談して使用するかを決めましょう!

 

さてさて

流行ってもないのに

インフルエンザを取り上げてしまいました。(笑)

 

ではでは。

また色々載せて参ります。

 

あん奈