よくある疾患シリーズ 〜帯状疱疹〜

みなさま。

こんばんは。

やまもとよりそいクリニックの山本 あん奈です。

あんなイラスト

 

 

今日は左脇腹に痛い発疹が出たという方が来て下さいました。

診察すると

「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」という湿疹でした。

帯状疱疹、、、お聞きになったことがあるでしょうか?

今日は「帯状疱疹」についてです。

 

その前に、、、

さて私は、クリニックでは主に

急性疾患を担当してます。

このブログでは

少しづつ私が普段よく診ている「よくある疾患 (common disease) 」シリーズ

についてまとめて行こうと思ってます。

 

もちろん

当院で診察させていただいた場合

患者さんお一人お一人に

診断をお伝えした後で

しっかりその疾患のご説明をさせていただこうと思いますが

聞き逃したり、

繰り返しお聞きになりたいときに

ご自分のペースでいつでも見れるように

コツコツ書き溜めて行こうと考えております。

 

 

帯状疱疹

湿疹

 

 

体にブツブツができた。

一般的に

そういうときに医師はどうやってそれを診断していくか?

できた場所は? 分布は?

時間経過は?

思い当たる原因は?何かに触れてた?思い当たる原因は?(シャンプーを変えた? 新しいお薬は?)

かゆい? 痛い?

そしてその部位のブツブツを

表現していきます。

 

さて痛い湿疹、帯状に神経に沿ってできる赤い斑点(はんてん)と小さな水ぶくれ。

これは、「帯状疱疹」という湿疹を強く疑います。

 

どんな病気か?

帯状疱疹の原因は水ぼうそうと同じウイルスです。

 

帯状疱疹は、身体の中に潜(ひそ)んでいた

ヘルペスウイルスの一種、

水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスによって起こります。

 

このウイルスにはじめて感染すると、まずは(多くは小児期)水ぼうそうを発症します。

そして、水ぼうそうが治った後も、ウイルスは脊髄から出る神経節という部位に潜んでいます。

 

普段は体の免疫力でこのウイルスはおとなしくしてます。

でも疲れたり、風邪をひいた後など

免疫力が低下するとウイルスは再び活動、増殖しはじめます。

そして、神経に沿って 帯状に痛みや発疹(ほっしん)が出ます。

これが「帯状疱疹」です。

 

水ぼうそうにかかったことのある人なら、誰でも帯状疱疹になる可能性があります。

子どもの頃に水ぼうそうにかかったことがある人だけでなく、

かかっていても自覚がない人もおり、

日本の成人のおよそ9割は体内に水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスを持っていると考えられています。

 

 

 

診断はどうやってつけているか?

診断はズバリ皮膚所見と痛みを伴うかどうかという問診です。

上記のように神経に沿って、ウイルスが再燃するので

皮疹は神経に沿って出ています。

 

治療はどうするのか?/帯状疱疹後神経痛とは?

 

治療のポイントはズバリ!!

・できるだけ早期に抗ウイルス薬の全身投与を開始する

・神経後遺症を可及的に阻止する(後述します。)

 

ことです。

 

なぜできるだけ早期なのか??

それは

神経でウイルスが暴れるので

皮疹治癒後も疼痛や感覚異常が長期間残ることがあります。

(帯状疱疹後後神経痛,PHN:postherpetic neuralgia).

この後遺症をなるべく抑えるには

なるべくウイルスが暴れる時間を短くしてあげる必要があります。

 

抗ウイルス薬は

程度によって

内服にするか点滴にするか決めます。

 

神経を修復するビタミン剤や痛み止めも出します。

それでも、神経痛が残ってしまったら、、、痛みに対する治療を行う必要があります。

 

大きい病院、皮膚科専門の先生にご紹介する場合とは、、

①免疫の落ちている方。

②発疹が全身に広がってしまっている場合

③発熱・頭痛・吐き気などの全身症状を伴う場合

④四肢の運動麻痺・尿閉・便秘の合併している場合

⑤三叉神経領域と呼ばれ顔に皮疹がある場合、目に行く神経まで痛むことがあります。

この場合は眼科の先生と皮膚科の先生がいる病院にご紹介になります。

 

そのほか神経後遺症がひどい場合

痛みの専門家(ペインクリニック 麻酔科など)にご紹介することもあります。

 

療養上のポイント

・抗ウイルス薬は用法,用量を守ってきちんと内服しましょう。

・激しい仕事や運動は避け,なるべく安静に過ごしましょう。

・入浴は問題ありません。

・水疱を破ったりしないようにしましょう。

・水痘未感染やワクチン未接種の乳幼児と接触すると水痘を発症させる可能性があるので、発疹のある間は接触を避けましょう。

 

 

 

いかがだったでしょうか?

帯状疱疹もよく出会う疾患の一つです。

痛い発疹が固まって出てきたら

我慢せずにクリニックに診せにきてくださいね。

 

みなさま、ストレスの多い世の中です。

なんとかうまくストレスを逃して

自分をたまには甘やかして

ゆったり過ごしましょうね!!

 

おやすみなさい。

 

あん奈