夜間の急病診療所の当直に行って思ったこと。夜間に受診するか翌日まで待つかの判断材料に患者さん側も知っておいた方が良いことをまとめてみました。

こんにちは。

昨日、というか今朝未明まで
医師会のお当番枠で
大阪市の急病診療所の夜間当直に出務しておりました。

そのためなんとなく
ナチュラルハイな一日です。

昨晩はなかなか混んでいて
特に小児科の先生は結構日が変わる辺りでも
ひっきりなしに患者さんが来院されていました。

今の時期は
専ら発熱の患者様が多く
コロナウイルス感染症、インフルエンザの検査で陽性の方が続出しておりました。

夜間に体調が悪いとすごく不安になりますよね?
明日からの登校や出勤していいの???というところも気になると思います。

ただ、夜間急病診療所は
普通のクリニックと違って少々特殊なところがあります。(注:救命救急センターとは異なります。)

夜間急病診療所の特性を知っておいたうえで
受診することによって
患者さんのストレスがだいぶ減るのでは??
と思いブログに書いてみることにしました。

私は、当直としてたまに出務するだけの身ですが・・・・

今日はその点を皆様にお話して
みなさんが
夜間急病診療所に行くか、翌日まで待つ方が良いか
のひとつの判断材料にしてくだされば幸いです。

 

夜間急病診療所を受診する前に知っておくと良いこと

まず夜間急病診療所は下記の点において少し特殊と言えます。

①症状を取るお薬は1日分しか出せない!(特殊なものは除く)

②医師は、当番で来ている非常勤の先生に当たることも多い

③よほどの重症の場合は搬送になる。

詳しく説明していきますと

まず各病院には、それぞれ求められている役割がありますが
夜間急病診療所の大きな役割は
基本的には、翌日の朝の受診までの待てるかの判断をしている!
ところという点です。

お正月などの長期の休みならまた少し事情が違いますが
基本的には
・今晩中に大きい病院に搬送して緊急の精査や加療を受けるべきか?
・明日まで待てそうなら明日近くの病院を受診してもらうか
というところを中心に診ております。

処方が基本的に1日分!?

上記のような役割がメインなので
まず一番目の特殊なところとしては
①症状を取るお薬は1日分しか出せない!(特殊なものは除く)

というルールがあります。
基本的には翌日に近くの医師にまた診てもらうように促しております。
その方が、安全だからということもあります。

たとえばコロナ/インフルエンザPCRを行ってインフルエンザBの診断となった場合
抗ウイルス薬のタミフルなどは5日間出ますが
熱冷まし、咳止めは一日分しか処方できません。
となると、診断がついても
また翌日以降処方を貰いに行くために近医を受診してください
という事になります。

せっかく夜間にしんどい中来て
混雑していて
たくさん待って
検査受けて
診断がついても
また症状を取るおくすりは結局翌日に近くのお医者さんに貰いにいかないといけない!
ということが起きてきてます。

なので
もし後数時間で夜が明けるのなら
それまでなんとか
自宅で市販のお薬などで
症状を緩和しながら
翌朝を迎えることができそうなら
翌日まで待機するというのも一つの方法です。

 

医者はいつも違うかも!?

私は昨晩は
医師会のお当番枠という形での出務でした。
なので非常勤医師ということになります。
次の日は自分の普通の診療に戻ります。(私の場合は次の日は自院のクリニックの勤務です。)

今日はその枠は別の医師が担当しているはずです。

すべての医師がそうかはわかりませんが
少なくともこのように
いつもは勤めていない医師も当番にあたることが多いです。

もしかしたら担当した医師が
看護師さんに
その病院ならではのルールを聞いている!と言う場面に遭遇するかもしれません。

患者さんからしたら、先生がそんな事を知らないことなんて大丈夫???
と思われるかもしれませんが各病院ごとにマイナールール/ローカルルールが微妙に違います。

誰が検査をするのか?
どの部屋で検査するのか?
お薬はどこでもらうのか・・・・・
などなど・・・

非常勤医師は、郷に入っては郷に従えという形でその病院のルールに則って診療しております。

たとえば当院のような開業医の場合
基本的にいつも同じ医師が担当するので
経過もよく分かるし
流れを組んだ対応をしますが

こういった急病診療所では『一期一会』のところがあります

となると、どうしても
あの先生はこう言ったからまた来たのに!?
みたいなことが発生しやすいなと感じました。

なので
前回診察した医師は基本的にいないと言う事は
知っておいたほうがいいのかなと思いました。

当直医師

 

基本的に、『治療』は対症療法がメイン

またもうひとつお伝えしておきたいのは
基本的に急病夜間診療所では
基本的に簡単な処置しか行えないということです。

重症な場合は
さらに高度な救急病院に搬送という形になります。(救急救命センターなど)

大丈夫そうなら
症状をとるおくすりを一日分だけだして
しのいでもらって
明日の近くの医院の受診を促すというのが基本スタンスです。

人員も限られており
点滴も、よほど脱水の時しかご提案できない可能性があります。

 

じゃあ、どういうときに夜間急病診療所に行けばいい?

それではいったいどういうときに受診すればいいのか?

基本的に
上記の事を了承したうえで
緊急か、明日でよいのか判断つかないときに相談に来る
というスタンスならストレスがないのかな?と思いました。

明日再度近くの病院を受診すればいいのか!
と医師に診てもらって安心できる場合はすごく助かると思われると思います。

後は、明日までの1日分の薬だけでいいから出してほしい!という場合も良いかもしれません。

 

病気や病院の特性を理解して受診すると良いですね。

後、これは急病夜間診療所に限りませんが

熱が出てすぐ受診されても
コロナウイルス感染症やインフルエンザの検査は正しく反応しないことがあります。

ウイルス疾患の場合は
ある一定以上のウイルス量にならないと反応せず
『偽陰性』という結果になることがあります。

 

発熱後すぐに来られても医師の判断によっては
『検査しないでおきましょう!』という場合もあります。
もしくは検査しても陰性だった場合
『ちょっと早かったかもですね。また明日にでも近くの病院に行ってくださいね』
ということもたくさん発生してます。

後数時間したら夜が明ける!
というときに
タクシーで辛い中受診されて
たくさん待って
でも検査は早すぎて
結局解熱剤だけなんて!!と嫌な思いをして
またタクシーで帰ることになる
というような場面をみると
本当にお互い辛いなあと思ってしまいます。

夜間に世の中を守っておられるすべての職種のかたにリスペクトを。

夜の街

さていろいろありつつも
無事に勤務を終えて
外に出るととても寒く
こんな寒さにも関わらず
病院の守衛さんも真夜中でもずっと道路に立っておられ
帰りに『ご苦労さまです!』と笑顔で挨拶してくださいました。
本当にお疲れ様です。
ありがとうございます。と言う気持ちで深々と頭を下げて帰りました。

夜間急病診療所の中でも
事務の方、検査技師さん、看護師さんが一所懸命勤務されておられます。

道路工事の方、セキュリティ関連など夜勤で勤務されている方々がたくさんおられることを思ってしみじみしちゃいました。

その特殊性から
どこの『急病診療所』もそうかもしれませんが
満足度はもしかしたらそこまで高くなかったかもしれません。
でもそれぞれ自分の役割を全うしつつ
次の日にバトンを渡そうとされておられると思います。

患者さんと医療従事者が
お互いに
お互いの事を理解して
気持ちよく翌日を迎えられる世の中になってほしいなと思いました。

 

ハイなテンションで書いてしまったので
誤字脱字や表現に不具合があれば大変恐縮です。

今日は早めに寝たいと思います。

あん奈