今日は、かかりつけ医認知症対応力向上研修を受講してました。

こんにちは。

今日は、大阪府医師会が主催している生涯教育研修会の一つである
「かかりつけ医認知症対応力向上研修」を受講しておりました。

研修のフライヤー

14:00〜17:30の長丁場でした。
それでもコロナ禍で発熱外来が続き疲弊した中でも多くの医師の先生が出席されておりました。
きっとこういった本来の?知的好奇心を満たす講義は医師にとっては心休めになるところがあるのかもしれません。

5名の講師の先生方より
「基本知識編」「実践編」「かかりつけ医の役割」「連携」「制度」と
「認知症」という一つのテーマに対して、様々な方向からきりこんでご講演いただきました。
全体を受講することで、体系的に学ぶことができました。

 

当院のように
マチナカの小さいクリニックでは
様々な年代の患者様が、「かかりつけクリニック」として通院してくださっております。
「認知症」というのは、こういったかかりつけ医師になる町医者にとっては切ってもきれない関係です。
今までも多くの患者さんにお会いしてきました。
その中でいつも思いますのが、「認知症」という疾患の難しさから理解に悩まれるご家族様がとても多いということです。

・あんなにしっかりしてた家族がなんでこんなことになってるんだろう?
・ついつい、事実と違うことをいうと腹たってしまう。
・毎日、電話があったり呼び出されたりして自分たちの時間が取れない。
・家族だけでは、対応できないけどだれに相談したらいいのかわからない!!!

多くの家族様が
戸惑い、苦しみ、悩まれておられることも
本当によくあります。

 

高齢者と手をつなぐ

私達、「かかりつけ医」は
患者さんの「いつもの様子」を継続してみている
家族の様子も知っている

どのような介護福祉サービスを利用しているか知っている
地域の包括支援センターやオレンジチームさんと常に連携をとっている。
などの強みがあります。(にしなりオレンジチームさんのHPはこちら

 

★オレンジチームとは
日本全国に設置されており、私たちは大阪市より委託を受けて
認知症に関わる相談や対応を行うチームです。(にしなりオレンジチームさんのHPより引用こちら)

 

「あれ?いつもと違うな」
「お薬がなぜかすごく余るなあ」
「いつもしっかり受診されるのに今日は診察日に来られない」
などの変化に気が付きやすいというかかりつけ医ならではの特徴があります。

医学的には「認知症に見える別の病気」(治る認知症とも言われます)の鑑別をしながら
必要があれば専門医にご紹介し
家族やその方の生活を支えるケアマネさんやヘルパーさんと連携を取りつつ
お一人お一人に合わせたきめ細やかな
治療、家族様への説明、福祉への導きが必要になってきます。

 

今日はそのことを改めて
認識する研修会でした。
ご講演いただきました、講師の先生方ありがとうございました。

私の認知症に関する過去のブログもご参照くだされば幸いです。

・もの忘れ(認知症)がある方との付き合い方①(そもそも認知症って何?)こちら

もの忘れ(認知症)がある方との付き合い方①(そもそも認知症って何?)

 

・もの忘れ(認知症)がある方との付き合い方②(周辺症状って何?)こちら

もの忘れ(認知症)がある方との付き合い方②(周辺症状って何?)

 

・もの忘れ(認知症)がある方との付き合い方③(いよいよ付き合い方について)こちら

もの忘れ(認知症)がある方との付き合い方③(いよいよ付き合い方について)

 

・もし介護している方の「もの盗られ妄想」があなたに向いたら?
それはきっとあなたが一番その方にとって身近な存在だからですこちら

もし介護している方の「もの盗られ妄想」があなたに向いたら?それはきっとあなたが一番その方にとって身近な存在だからです。

 

私は医師会には
開業時に入会したのですが
このように生涯にわたり医師が知識をブラッシュアップしていくための研修会を
常々開催してくださるのでありがたいです。→大阪府医師会研修会一覧HPはこちら参考

今日の研修会は、
後日、大阪府知事、大阪市長より
「かかりつけ医認知症対応力向上研修修了証書」が発行されるとのことで
嬉しいです。また届きましたらUPしたいと思います。

 

土曜日は、本来は私の唯一の運動機会ともいえるテニスの日でしたが・・・
お休みした甲斐がある勉強会でした。(自分へのいいわけ!?)
振替取らなくては。

ではでは。

あん奈