漢方の勉強会にオンラインで出席しました。

寒いですねえ。。。

 

 

暑い時は「暑い!暑い!!」

寒い時には「寒い!!寒い!!」

とまあ、わがままですみません。。

 

 

色々いうものの

四季がある日本は本当に素敵だと思います。

以前は福井県に住んでいましたので、雪がたくさん降る地域も経験させていただき

あれはあれでとても貴重な体験でした。

 

さて、先日

「総合診療と漢方」という勉強会にオンラインで出席しました。

3時間あっという間の

大変興味深い内容でした。

東洋医学と西洋医学のモチーフ

総合診療、(中でも私は家庭医療学の専門ですが)というのは

疾患を診るのではなく、「その人」を診るようにトレーニングを受けます。

生物社会心理モデル(BPSモデル)の図

こちらのブログもよければご覧下さい。→生物心理社会モデル(BPSモデル)について

 

その診方というのは

漢方の和漢診療にも通じるところがあります。

なので総合診療と漢方薬は親和性がとてもあります。

 

多彩な症状の引き起こされる

ヒントはその人の中にあります。その人のおっしゃる事、おっしゃり方、仕草。

その人が、その人として生活している一連の流れの中で「その症状」が出てくるわけですから。

 

誰と暮らしてて

どこに買い物に行ってて

どんな食生活、睡眠生活

どんな想いを普段抱く人で、どんなことに興味があって。。。

全て症状につながるヒントです。

 

この勉強会の中で実際に先生がおっしゃられていた症例ですが

手の痺れを訴える女性の

隠されたヒントは

「夫のいびきがうるさいからいつも右下向きに寝てる!」なんてのもあるわけです。

医師にいうことなんかな?と躊躇されるかもしれませんが

まさにその生活スタイルこそ

症状を引き起こしてるということもあるわけです。

 

アプローチの仕方は西洋医学と漢方医学で

もちろん異なりますが

「人を診ようとしている!」という点においてはすごく芯が一緒と感じます。

 

 

オンライン勉強会の様子

 

 

さて今回のオンライン勉強会は3本立てでした。

まず1セッション目。

同じ症例を

漢方を専門にやられている先生が診て行って

その経過を総合診療の先生が、西洋医学だったらこう診るという形で肉付けして行くセッション

奈良県立医科大学総合診療部 西尾健治教授 と奈良県立医科大学の 大和漢方医学薬学センター特任教授の 三谷和男先生の

普段から行なっているカンファレンスの一部を実際に見せていただけるというものでした。

長年続いた漢方の歴史と、西洋医学の調和が本当に興味深かったです。

 

次に、2セッション目

「痛みに対する漢方医学の基本と手順」という題目で

センプククリニック 院長の 千福 貞博先生にご講演いただきました。

あっという間に

千福先生のお人柄や口調に引き込まれてしまいました。

そしてかゆいところに手が届くというか

なるほど!!!という目から鱗が落ちまくりの講義でした。

 

炎症というのは

医学生のうちから 疼痛+発赤+発熱+腫脹+機能障害というように

叩き込まれてきますが

それぞれ理にかなうように麻黄、附子+石膏・薏苡仁+利水剤+駆瘀血剤を

配合した方剤があるというところから始まり

 

古典を紐解き

玄人の知恵やコツをいただき

早速、勉強会直後から患者さんの診療に大いに役立つ内容盛りだくさんでした。

 

 

3セッション目には

実際の奈良県立医科大学の総合診療学の若手の先生方の症例を

千福先生ならこう診る!というコメントを入れていかれる

というもので

あたかも自分がその患者さんの担当になっているかのような臨場感と

この西洋医学の内服とこの漢方の組み合わせは見事に西洋医学の利点を伸ばし、副作用を漢方が吸い取ってくれるんだという発見の組み合わせも教えていただき

また和漢診療の実際をデモンストレーションしていただいて

我流でやっていた一部の細かい手つきなども

是正できた気がします!

腹部診察の風景

 

 

非常に実りあった3時間でした。

こうしてちょこちょこ、情報を仕入れては

すぐ今日からの診療にも活かして参りたいと思います。

 

あん奈