プライマリ・ケアのACCCAという考え方⑥ 2つ目のC(協調性)について

 

こんにちは。

6月の2週目に入りました。

皆様、いかがお過ごしでしょうか?

 

新型コロナ予防接種の事で、諸々頭を悩ませておられる方もいらっしゃると思います。

当クリニックも、お応えすべく

粛々とワクチン接種を進めております。

 

突然ですが、

皆様にお願いがあります。

お問い合わせフォームなどからもお問い合わせをいただくのですが、

そちらに折り返す際に

メールアドレス

電話番号を

お間違えないように、明記してください。

今までいただいているご連絡の中に、記載がない場合や番号間違えなどあり

こちらからお返事したくてもできない方が数人おられます。

もし現在、当クリニックからのお返事をお待ちの方で

1W以上経っても折り返しがない場合

今一度、お問い合わせの記載内容をご確認いただけると幸いです。

ご連絡つかないと、ずっと待ってらっしゃるのではと心苦しいのでよろしくお願い致します。

 

 

さて、(お待ちかね?の)プライマリケアのACCCAシリーズ。

このシリーズは

プライマリ・ケアのACCCAについて

私なりの解釈を語ってみるシリーズです。

プライマリケアについては→こちら

 

簡単に言うと、

私達が大切にしている医師像を

共有するコーナーです。

なんか長々と続けちゃっててすみません、、、

でもここまで来たらもう少しおつきあいをば・・・・

プライマリケアの定義模式図

 

 

【過去の記事】

・プライマリ・ケアのACCCAという考え方①今日は一つ目のAを少しだけ→こちら

・プライマリ・ケアのACCCAという考え方②さて今日は一つ目のAの続きをば。→こちら

・プライマリ・ケアのACCCAという考え方③ まだ一つ目のAについて。→こちら

・プライマリ・ケアのACCCAという考え方④ 遂に一つ目のA終了です。→こちら

・プライマリ・ケアのACCCAという考え方⑤ C(包括性)について→こちら

それでは、今日は二つ目のC、Coordination(協調性)についてのお話です。

 

ACCCA coordination のイメージ

 

Coodeination(協調性)とは?

協調性をもつ。協力する。意味。

私たちプライマリケア医師は、誰と「協調」「協力」するのでしょうか?

まずは、

・患者さん 、患者さんのご家族との協力。

医療は、一方通行ではできません。

常に医師(医療者)と患者さん、患者さんご家族が

「情報を共有しあって」(患者さんからは患者さんの情報を、医師からは医学情報を)

「相談しあって」

「同じ土俵に立って」

「方針を決めていく」

必要があります。

なので患者さんやご家族との協力は欠かせません。

 

・専門医の先生との協力

次に、専門医の先生との協力ももちろん必要です。

私たちプライマリケアの医師は

全体を診たいと思っている医師で、

色々な疾患を持っている、色々な背景を持っている「その人全体」に照準を合わせたいと思っている医師ですが

一方で

「その道のプロ」「専門医」と呼ばれる先生方もいます。

「脳外科専門医」「皮膚科」「整形外科」、、、、、、、

その先生方は、自分の専門に「尖って尖って」研鑽を積んでらっしゃる先生方です。

 

プライマリケア医と専門医(スペシャリスト)は常に協力していく必要があります。

 

どっちの先生が偉いとかそういう論議は全く意味がありません。

どっちも必要なのです。

 

生活も含め、全体を診ている医師が

「この部分」は専門の先生に診てもらった方がいいと思うということを

患者さん、ご家族と相談して

納得されれば(その点も含めてこちらで丸めて診てほしいという方もそれはそれでお互い納得行ければありです。)

 

診療情報提供(紹介状)を持って行ってもらって

連携をとっていく。(併診と言います。)

普段の様子や患者さんの想いを専門医の先生に持って行ってもらい

今度は

専門医の先生のご意見を聞いて、

それを踏まえて

また患者さんと「相談して」方向を決めていく。

一通り、治療が落ち着いたらまた家庭医に一本化していく。

 

専門医の先生との協力関係も絶対欠かせないものです。

 

・地域のケアマネさん、地域包括センターの方。訪問看護師さん、介護士(ヘルパー)さん リハビリの先生との協力

 

さて、継続して通院いただいていても診察室でわかる事。

本当に、わずかだと思います。

普段の様子

生活のことは

ケアマネさんを初めとする

地域でその方の生活を支えるプロの方が

長い間一緒にいて

その方のことをよく知っているはずです。

 

私たち家庭医はそのような地域のプロの方との協力も

とてもとても大切に感じております。

 

普段の生活の困っていること

医学的に心配なことを共有しあい

普段の生活に合った医療を提供できてるかフィードバックをいただく。

例えば「朝しかちゃんとお薬飲めませんよ!!!」とか

「デイサービスでならインスリン打ってるか見守れます!!」

など。

医療はチームでやるものです。

チームでやることでかなりの力を発揮できます。

そのために「お顔が見える関係」になっておくこと

いつでもクリニックに敷居低く来ていただけたり

お電話もらえたりできるように

地域のケアマネさんや訪問看護師さんたちとの勉強会なども重ねていきたいです。

第一回 こつま倶楽部については→こちら

 

・そしてやはり、西成区玉出、千本、住之江、加賀屋、帝塚山周辺の地域住民の方との協力

そして、忘れてならないのは

この西成区 玉出周辺で「開業させていただいている」ということ。

 

私たち、プライマリケア医、家庭医は

医療者が出しゃばるのは

本当の意味での地域医療ではない。

地域住民の皆様が創っていくものだと習って参りました。

 

本当にそうだと思います。

この地域で何が必要なのか?

何がクリニックに望まれているのか?

常に模索したいと思います。

 

やはり今はニーズは「新型コロナ予防接種」なんだと思います。

なのでまずはそこを叶えたいと思います。

この度、予防接種のために多くの近隣の住民の方と触れ合う機会がありました。

まずは当クリニックを選んで、接種に来てくださりありがとうございます。

 

 

そしてこの土地柄、この土地ならではの医療の形があると思うので

今は、皆様にお聞きしながら

そこを模索しております。

そしてそっとそこに寄り添いたい。。。と思います。

 

ゆくゆくの理想は

健康な人たちも

集える場所。

 

終の住処として安心して

過ごせる街作り、、、

に興味があります。

 

いつか「やまもとよりそいクリニックさんがあるから安心やわ!!」って言っていただけるように

安心とユーモアを提供できるように

そんな場所を目指してまいります。

コロナが落ち着いたら、、色々「健康教室」とか「暮らしの保健室」とか構想は考えているんですけどね、、、

その実現化にはまた多くの方との「協調」「協力」が必要そうです。

1+1は3以上。

とりあえず色々言って同じ方向を向いている

仲間を探しております!!

 

今日Coodeination(協調性)とは?について

語ってみました。

 

ちなみに

個人的にも(医療人という意味でなく)

私は基本、周りに助けてもらいながら生きているので(笑)

協調というか

いつも

周りに「助けて!!助けて!!!」

って頼みまくってなんとかやっております。(笑)

私の周りの方々、いつも助けてくださりありがとうございます。

これからもよろしくお願い致します。!!

あん奈