小児肺炎球菌ワクチンがまた2024.10月の定期接種から変更があるそうです。ファイザー社のプレベナー20®が定期接種になります。
2024.10月から、また小児肺炎球菌ワクチンに動きがあります。
ファイザー社のプレベナー20®(PCV20)が定期接種化です。
小児予防接種の進歩は激しいですね。
ついこの間2024.4月にMSD社の『バクニュバンス®(PCV15)』が定期接種となったばかりでした。→こちら
それに伴い、もともとファイザー社の『プレベナー13®(PCV13)』が主流でしたが、今現在(2024.8月現在)MSD社の『バクニュバンス®』が主流となっています。
ですがまた、2024.10月にはファイザー社より、『プレベナー20®(PCV20)』が定期接種になりますので、こちらがまた主流となりそうです。
このPSV◯◯の数字は、肺炎球菌の種類(価)を表すので
単純に考えると、数字が多くの種類(価)の肺炎球菌を抑えますから大きい方が効果があるということになります。
すこし、肺炎球菌と肺炎球菌ワクチンについて、おさらいします。
さて以前に肺炎球菌ワクチンについてブログをUPしました。
その内容を少しおさらいします。
肺炎球菌ワクチンについて (2024.3月更新)→こちら
肺炎球菌とは?
肺炎球菌は主に気道の分泌物に含まれる細菌です。
唾液などを通じて飛沫感染し、気管支炎や肺炎を引き起こす細菌です。
肺炎球菌ワクチンと言われるものは3つあります。
『プレベナー®』(ファイザー社)
『バクニュバンス®』(MSD社)
『ニューモバックス®』(MSD社)
の3つです。
そのうち子供に使用できるワクチンは、『プレベナー®』『バクニュバンス®』の2つです。
そして今回2024.10月から今までのファイザー社の『プレベナー13®』が進化してさらに7価増えた『プレベナー20®』が定期接種に加わります。 NEW!!
・『プレベナー13®』(PCV13)→『プレベナー20®』(PCV 20)登場! NEW!!!
小児の肺炎球菌ワクチンといえば、『バクニュバンス®』が登場するまでは
『プレベナー13®』のみでした。
『プレベナー13®』は肺炎球菌の中で、PCV13と表記され13種類の肺炎球菌をカバーしてました。
『バクニュバンス®』は下記の様に、PCV15と表記され、プレベナーに加え更に2種類カバーするため
2024.4月から定期接種となり『プレベナー13®』より効果があるとして主流となっておりました。
今回、その『プレベナー®』のファイザー社は『プレベナー20®』PCV20というワクチンを開発し
それがこの2024.10月に定期接種に加わります。
・『バクニュバンス®』(PCV15)
「バクニュバンス®(PSV 15 )」はMSD社のワクチンです。
2023.4月から高齢者の任意接種ができるようになり
2023.6月からは小児に適応が拡大されました。
「プレベナー®(PCV13)」に加えて更に、22F、33Fという型が追加された15価ワクチンです。
2024.4月から定期接種での使用が可能になり現在の主流です。
でもファイザー社の「プレベナー®20(PCV20)」が承認されたので
2024.10月から上記の『プレベナー20®』か『バクニュバンス®』のどちらを接種することになります。
・『ニューモバックスNP』(PPSV23)→成人のワクチン
こちらは成人のワクチンです。
ニューモバックスは、90種類もあるうちの23種類の肺炎球菌をカバーすると言われています。
肺炎球菌感染症の原因菌のカバー率は65〜68%となっています。
効果は5年です。5年毎に接種が必要です。
成人の肺炎球菌ワクチンについては→こちら
『プレベナー®』の接種の途中で『バクニュバンス®』に変更できましたが、(正式な発表がまだですが、)バクニュバンスからプレベナー20への変更は原則しない方向です。(交互接種は基本的に市内方向)
基本的には、現時点では、バクニュバンス®で始めたお子様はそのままバクニュバンス®で完遂していく予定です。
2024.10月移行にワクチンデビューをするお子様は、プレベナー 20で始めることになりそうです。
終わりに
予防接種に関しては本当にどんどん変わっていきますね。
新情報が入り次第また、ご報告します。
予防接種スケジュールは生後2ヶ月から始まります。
ワクチンデビューから
スケジュール計画のサポートをしますので
ぜひご相談くださいませ。
あん奈
過去の参照ブログ
・肺炎球菌ワクチンについて (2024.3月更新)→こちら
・5種混合ワクチンがスタートします!(2024 .4.1〜スタート予定!)→こちら
・肺炎球菌のバクニュバンス®(PCV15)が小児定期接種に加わりました!→ こちら