不眠症に、よく処方する漢方薬をまとめてみました。不眠症ブログと合わせてご覧ください。

こんばんは。

今日は土曜日ですね。

一週間、お疲れ様でした。

これは、確か先週か先々週の土曜日にクラークスタッフさんから、頂いたメモです。

土曜日お疲れ様のメモ

毎朝、私においしい飲み物と共に、かわいいメモで勇気づけてくださる

スタッフYさん。

その心遣いにいつも癒されております。

そしてとても感謝しております。

いつも勝手にブログに載せてごめんです!(私だけが見るのはもったいないクオリティすぎて。。)

 

私は、本当に色々な方に支えていただいているなあと感謝の気持ちから毎朝スタートできてます。

ありがとうございます。

 

 

 

私にとっても一週間の仕事納めは土曜日の午前診です。

その後に、今の唯一の習い事のテニスに行って

ようやく

「一週間終わったー!!!」と一番ゆったりできる夜です。

 

さて、

以前不眠症についてブログに書きました。

 

不眠についてまとめてみました。こちら

不眠症イメージ

そのブログの最後に

「漢方という手もあります。」

とお話ししました。

今日は、不眠症によく処方する漢方薬についてお話ししてみたいと思います。

 

漢方薬イメージ 

はじめに・・・・

漢方薬は

この症状にこの漢方!!!という出し方はあまりしません。

基本的には、1対1対応ではなく

その方の体質や、不調の根本にアプローチをしていたら

悩んでいた症状が良くなっていくもの。

と考えております。

 

でも、ある程度、症状から、こういうことが起きているんじゃないかな?というふうに

先人の英知の集結で

あたりをつけていくことも

実臨床ではとても役に立ちます。

今日は、不眠症という症状に合わせて私がよく出す漢方をご紹介します。

ここに挙げたのが全てではなく

別の漢方が効果を出すこともあります。

またここに挙げた漢方を別の症状に出すこともあります。

 

 

難しいことをなるべくシンプルに話してみます。

漢方の書物は結構言い回しが独特で

難しく感じることも多いのですが、なるべく平たい言葉に解釈してみます。

漢方の考え方では

不眠症は

夜になっても体や心を鎮める力が足りない(虚証)

元気が有り余って夜になってもそれを収めきれず眠れない(実証)

分けて考えております。

この実とか虚という考え方はなかなかとっつきにくいですよね。

 

「虚」とか「実」とか・・・

私は、「虚」とか「実」ってこういうことかなと捉えております。

何か、体に外から刺激を受けた時に

それに対して目一杯反応するのが→「実」

反応に乏しい、元気の「気」とか「血」の力が弱い感じ→「虚」

★「気」「血」「水」の考え方はこちらをご参照くださいね。

・漢方薬について 〜「気」とは何ですか?〜 気虚??→こちら

・漢方薬について〜「気」とは何ですか?〜 気鬱??→こちら

・漢方薬について〜「気」とは何ですか?〜 今日は、気逆!?→こちら

・漢方薬につい〜今日は「気」「血」「水」の「血(ケツ)」!〜→こちら

・漢方薬について〜今日は「気」「血」「水」の「水(スイ)」!〜→こちら

じゃあ、タイプ別に不眠症の漢方をあげて参ります。

虚証

不眠 心配事

心身の疲労が蓄積して、かえって興奮して逆に眠れない!・・・・・「酸棗仁湯(No 103)さんそうにんとう」

残業、介護などで疲れて、疲れすぎて眠れない時に。

大病して体調回復が順調でない。

体力低下気味の高齢者

 

・心配性、ストレスで食欲もない、色々不安・・・・・・「加味帰脾湯(No 137)かみきひとう/帰脾湯(No 65

過去の出来事にクヨクヨ思い悩む。

抗うつ薬を飲むほどではないけど、、、鬱っぽい

繊細で色々思い悩む時に

 

・驚きやすい、怖い夢を見てしまう・・・・・「桂枝加龍骨牡蠣湯(No26)けいしかりゅうこつぼれいとう」

心が落ち着かない。

不安で動悸がする。

 

不安が強い。焦ってしまう・・・・・「甘麦大棗湯(No 72)かんばくだいそうとう」

激しく不安あり

泣いたり笑ったり精神的に不安定

不安発作やパニックにも処方したりします。

 

実証

イライラして眠れない

・のぼせて赤ら顔。血圧が高くイライラ眠れない・・・・・「黄蓮解毒湯(No15 )おうれんげどくとう」

体力はあって

怒りっぽい

のぼせて興奮して眠れない人に

 

 

苛立ちがあって眠れない・・・・・「柴胡加竜骨牡蠣湯(No12)さいこかりゅうこつぼれいとう」

神経質な傾向があり

イライラして動悸がある。

 

眠りが浅く夢ばかり見て胸苦しい・・・・・「竹茹温胆湯(No91)ちくじょうんたんとう」

風邪ひいた後いつまでも咳や痰が続いて安眠できない

体の芯に熱を感じる

イライラして寝付けない。

取り越し苦労で心配

 

いかがだったでしょうか?

ここでご紹介した以外にも

心を整える漢方薬、動悸を抑えるもの、胸にゾワゾワを抑えるもの。。。。

いろんな切り口の漢方が効くことがあります。

なるべく細かくお話ししながら、それぞれに合う漢方をみつけて参りましょう。

 

 

 

今日は不眠についてお話ししましたが、、、、

心穏やかに

ゆっくり眠れますように。

 

あん奈